食器の豆知識

食器の役割、購入時のポイント

食器には様々な形があり、また異なる素材があります。
どのような器を使って料理を出すかにより、その味にもかなり影響が出てきますので、料理にこだわるなら同時に食器にもこだわってみたいところです。
食器の役割は調理された食品を食べやすいように運ぶことにありますが、同時に食べる人により快適な「食」を提供するための演出も担います。

統計によると家計における食器購入の割合はここ数年急激に減少する傾向にあり、特にここ15年くらいの間に1/3程度にまで減っているということがわかっています。
これは購入をする食器の個数が減少しているだけでなく、食器の単価自体が急激に減少しているということも関係しているでしょう。
また、便利な外食や内食産業が増えてきたことにより、自宅で盛り付けに工夫をして食事をするという機会が減少してきたということも、食器の役割を変化させた原因といえるでしょう。

食器を購入するときには、どういった料理をするかということから考えて、サイズや数を揃えていくことが大切です。
食器をそろえる時にはまず基本的な容器を一揃えしておき、そこからよく作る料理によって少しずつ数を増やしていくというのがおすすめの方法です。

最初にそろえるべき食器としては、「飯碗」「プレート」「カップ・ボウル」「深皿・大皿」の4つが挙げられます。
まずはシンプルで使いやすいもので統一して揃えておくと、どんな料理のときにも使うことができるので重宝します。

うつわの種類

基本的な食器を順に説明していくと、まず毎日の主食となるごはんを食べるための「飯碗」です。
こちらは平均12cm(4寸)の直径とその半分の高さをしているものが一般的で、ちょうど人の手のひらに収まるサイズとして作られています。
陶磁器で有名な地域の工芸品としても多く販売されており、有田焼や清水焼、信楽焼といったものが高級品として販売されています。

次に「プレート」ですが、こちらはシンプルな平皿のことで、直径はいくつかのサイズに分かれています。
大きめの白皿を用意しておくと、複数のおかずを一つにまとめたり、大勢の分を取り分け用に盛ったりと応用がきくでしょう。

カップ・ボウルは味噌汁やスープなど汁物を入れるのに役立ちますし、深皿や大皿はパスタやカレーなど大きなお皿で食べたい料理に役立ちます。

うつわの強度

器選びにもう一つ重要な要素となるのが強度です。
子供のいる家庭などは破損の危険があることからプラスチック製のものが選ばれますが、やはり本格的な食器としては陶器や磁器のものを選びたいところです。

なお表面の処理をした磁器よりも、土の素材をそのまま残した陶器は強度がもろく、衝撃に弱いという特徴があります。

通常の磁器よりも強度を強化した強化磁器という素材もあります。