冷蔵庫の豆知識

冷蔵庫に入れてはいけない食材

生活の必需品である冷蔵庫ですが、意外と正しい使い方が認知されていない場合が多いものです。

冷蔵庫の役目は、内部の温度を低く保つことにより腐敗を防ぐことです。
しかし、冷蔵庫に入れてさえいれば腐敗を防いで鮮度を保つことができる、というわけではありません。
冷蔵庫に入れることで食品の鮮度を悪くしてしまうこともあるので、冷蔵庫に入れるものと入れないものを区別しておくことが大切です。

まず加工食品についてですが、内容表示ラベル部分に適した保管環境が必ず記載されています。
例えば豆腐であれば「保存方法:要冷蔵(5℃~10℃)」といったことが記載されているので、そうしたものはまさに冷蔵庫で保管をすべき食品ということになります。

一方で野菜類はそうした表示がありませんので、自分で判断して冷蔵庫に入れるかどうかを判断します。
野菜の中には常温保存をする方が長く鮮度が保たれるものがありますので、そうしたものは冷蔵庫ではなく、涼しく風通しの良い場所に保管をしていきましょう。

常温保存をする野菜の具体例としては、玉ねぎ、じゃがいも、スイカ、里芋、なす、きゅうり、ピーマン、かぼちゃといったものがあります。
これらの野菜は保存に適した温度は10~14℃とされているので、10℃以下で保管をする冷蔵庫はむしろ鮮度を損なうことになってしまうのです。

冷蔵庫に野菜室がある場合もありますが、通常野菜室内の温度は3℃~7℃くらいなので、常温保存が適している野菜にとっては低い温度になっています。
ただし真夏の時期などは室内が40℃近くになることもありますので、そうした場合は冷蔵庫に入れておいた方が鮮度を保てるでしょう。

理想的に言えば風の通る日陰のある場所で、新聞紙や紙袋などに入れて保存をしておくのがベストです。

冷蔵庫の注意点

冷蔵庫を使うときに十分注意したいのが、詰め込みすぎにならないようにすることです。
冷蔵庫の内部では扉を閉めることで冷気が循環していきますので、内部がぎゅうぎゅうになっているとうまく温度がまわりません。

冷蔵庫が適切に機能をするのは中身が6~8割くらいまでの量にとどまっている時なので、常にぎっしり品物が入っているという家庭なら、ワンサイズ大きい冷蔵庫に買い替えをすることを検討してみてください。

また、意外にされていないのが冷蔵庫内の清掃です。
汁物をそのまま冷蔵庫に入れたり、調味料の蓋がずれていたりすると、棚にこぼれてしまうことがあります。
そうしたものが冷蔵庫の中にあるとカビなど雑菌が繁殖しやすくなってしまいますし、悪臭が発生してしまうでしょう。

定期的に冷蔵庫の中身を整理しつつ清掃をすることで、余計な買い物をしたり賞味期限切れの食品を出したりすることがなくなります。